上田市は、長野県の中央からやや東北の所にあり、県庁所在地の長野市から40km、東京から190kmのところにある。市域は上田盆地全体に広がり、市中心部(狭義の上田)は千曲川の河岸段丘上に位置する(標高約450m)。 千曲川が市を二分するように横断している。
* 主な水系:上田市の全域は、信濃川水系に属し、本流の千曲川の支流の主な水系としては以下があげられる。
o 神川水系:市域北部を南流し、岩下地区付近で千曲川に合流する。傍陽川などを支流にもつ。
o 浦野川水系:市域中央部の川西地区、塩田地区を流域とし、小泉地区付近で千曲川に合流する。産川、湯川などを支流にもつ。
o 依田川水系:市域南部の丸子地区、武石地区を流域として北流し、生田地区付近で千曲川に合流する。依田川のほか、内村川、武石川などを支流にもつ。
* 主な山
o 北部:菅平高原を中心とした、四阿山(2,354m)、根子岳(2,128m)のほか、烏帽子岳(2,066m)などの2,000m級の山。
o 南部;美ヶ原高原を中心とした、王ヶ頭(2,034m)、物見石山(1,985m)、武石峰(1,973m)など。
o その他:塩田地区の南部には、独鈷山(1,266m)、上田市中心部の北側には、太郎山(1,164m)などが聳え、古くから市民に親しまれている。
地形・土地利用 [編集]
市のほぼ中央を東から北西に千曲川が流れる。千曲川右岸の河岸段丘上に、上田城を中心とした市街地が位置する。市街地の北側の扇状地上ではりんごをはじめとした果樹栽培がさかん。千曲川左岸の塩田地区には水田地帯がひろがる。
気候 [編集]
盆地部分の年平均気温は、約12℃。年間の最高気温は35℃前後、最低気温は-10℃程度。昼夜、冬夏の寒暑の差が大きい典型的な内陸性気候。晴天率が高く、年間の平均降水量が約900ミリメートルと全国でも有数の少雨乾燥地帯。ただし、菅平高原などの山岳地帯は、夏季冷涼、冬季寒冷である。
少雨地帯であるものの、中心を流下する千曲川とその支流の依田川、神川、浦野川等の豊富な水量と近代的な菅平ダム、内村ダムをはじめ、江戸時代から発達した農業用ため池や、昭和9年に完成した沢山湖などにより深刻な水不足はない。ため池では、コイ、フナの養殖が盛んに行われる。
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